生活者は多くのセンサリーを体験したいと願っています
味だけでは必ずしも優れた商品とは言えません。食欲をそそる香り、魅力的な外観、またはすべてのセンサリーに訴える幅広いユニークな食感といった総合的なセンサリー体験が求められているのではないでしょうか。生活者の中でも特にミレニアル世代(Y世代)の若者は、味覚を刺激し、挑戦的で驚きのあるものを望んでいます。食感(口当たり)について、贅沢で楽しい思いがけないセンサリー体験を生み出す新しい味として提案されています。
2018年には、食感が提供する音や感触、満足度が生活者にとってより重要になります
生活者の食感の好み
食感(口当たり)が重要な役割を果たす特定の味わい方があることをご存知ですか? 噛む、つぶす、しっかり噛む、吸うの4種類の味わい方により生活者が食品をどう楽しむか決まります。 西欧の大多数は噛むとしっかり噛む方がメインです。
噛む:
力強く大きく口を開けて食べます。
速く食べます。
なくなるまで噛みます。
しっかりとした歯ごたえが好み。
チョコレートクランチクッキーやピーナッツチョコレートが大好物。
しっかり噛む:
多くの食感がある食品を楽しみます。
長時間最後まで咀嚼感覚を味わいます。
もろく歯ごたえのある食感が好み。
チョコレートでコーティングされたレーズンやブラウニーが大好物。
つぶす:
ゆっくり食べます。
柔らかく均一な食感が好み。
噛むことは好きではありません。
グラノーラチョコレートバーやチョコレートトリュフが大好物。
吸う:
ゆっくり食べます。
噛む前に吸います。
層が重なった商品が好み。
味を楽しみます。
固いチョコレートが大好物。
生活者はそれぞれ異なるため、満足する食感の種類もさまざまです。ただ、食感が表示されるとその内容が生活者の食体験に反映されるはずです。
出典:Mouth Behaviour theory – Copyright 2016
The Understanding & Insight Group, LLC
Eating Styles: a complete guide to our
unexpressed love of food - Ingredion, 2017
食感を生き生きとさせるには?
食感は食体験を促す重要な要因であり、第一印象から口に入れるまでの感覚に影響を与えます。
- 店内-パッケージにはどのような食感の表示が記載されていますか?
- 食前-パッケージから受ける商品の印象はどうですか?
- 食事中-口の中でどのように感じますか?どう食べますか?
- 飲み込んだ後-口の中にどんな感覚が残っていますか?
ミンテルによると、欧州は2016年1月以降現在に至るまで、食感について表示した食品飲料の世界での発売で最大のシェアを占めています。
これらの詳細な商品説明は、スペイン人の37%、ポーランド人の36%、フランス人の26%、ドイツ人の22%、そして珍しい食感の食品飲料を試してみることにオープンなイタリア人に購入意欲を高める可能性があります。欧州がリードしていると思われるものの、アジアも食品飲料に意外な食感が採用される可能性のあるモデルとなる地域です。
食感の新しさ
現在の新商品発売は意外なフレーバーのセンサリーと新しい食感の組み合わせによって生まれます。例えば、なめらかでありつつもカリッとした食感、まろやかでかつサクサク、柔らかさと固さがある、歯ごたえとみずみずしさの両立などです。珍しい体験を探求することで意外な食感が融合された商品の機会を提供することになるでしょう。クランチとクリスピーが融合した「カリカリ」の食感や柔らかくて歯ごたえのあるものを混ぜた「柔らかさ」などのセンサリーです。
これらの多センサリーの商品は、iGeneration(10代の若者)とすべての年齢の生活者に、現実世界への具体的なつながりと、直接またはオンラインで共有する価値のある瞬間を提供します。
インクルージョンで食感を生き生きとさせる
インクルージョンを商品に加えることは、生活者の関心を集めてフレーバーと口当たりの感覚に影響を与える簡単な方法です。特に、試してみたくなるユニークな商品は効果絶大です。バリーカレボーは、お客様の商品にフレッシュな空気を吹き込むための幅広い製品を提供しています。D'Orsogna Dolciariaの買収に伴い、この製品カテゴリをさらにワクワクするものにできました。この革新的で最高品質の製品のラインナップで食感、フレーバー、そして喜びの特別な組み合わせを生み出すよう促すことができます。